村上のお店 オークリッチ。期間限定の若鶏の「初卵」と、山北・中浜の海辺で放し飼いの鶏を育てる卵の農場
村上市山北地区の中浜にあるオークリッチは、海のそばで鶏を放し飼いにして卵を届ける農場です。夏を越した若鶏の初卵が秋に出ることもある、期間限定の「初卵」や、季節で変える餌と卵の扱いを、店の公式サイトの案内からたどります。
お店めぐり 提供なし(自主取材)
村上市の北部、山北(さんぽく)地区の中浜(なかはま)にある「オークリッチ」(株式会社オークリッチ)は、鶏を放し飼いにして育て、その卵を届けている養鶏の農場です。店の公式サイトによると、農場は国道7号沿いの海のすぐそばにあり、卵のほか、卵を使ったマヨネーズや生パスタ、カステラなどもつくっています。以下、店の公式サイトと、越後村上物産会、山北地区ガイドの案内からたどります(いずれも2026年10月13日閲覧)。
期間限定の、若鶏の「初卵」
公式サイトの「初卵」のページによると、若鶏が卵を産み始めてから3週間くらいの間に産んだ卵を、店では「初卵(はつたまご)」と呼んでいます。大きさはSサイズからMサイズまでが混ざる小さめですが、「卵の殻も固く、卵黄はもちろん卵白もプリプリに盛り上がって」いると、店は書いています。初卵として出荷できるのは約3週間ほどで、数も少ないため、通年の品ではなく期間限定の扱いです。
今のページには、「夏の猛暑にも負けず夏野菜を食べて育った若鶏の初卵です」とあり、夏を越した若鶏の初卵が秋に出ることがあります。店のおすすめは、天然塩だけをかけた卵かけご飯です。
10月は、卵の扱いが切り替わる月
公式サイトのお知らせ(2026年10月1日)によると、夏の間はクール便で届けていた卵を、10月からは通常便に戻しました。季節に合わせて卵の扱いを変えている農場であることが分かります。
冬に向けては、大寒の卵の話もあります。公式サイトの「大寒卵のセット」のページによると、小寒から節分までの「寒の内」は「卵にとっても『旬』の時期」で、店ではその中でも大寒(1月20日ごろ)の日に産まれた卵を届けています。七十二候の「鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)」も紹介されています。年が明けてからの話ですが、秋の初卵のあとに、冬の楽しみがもうひとつ控えています。
季節で変わる餌
公式サイトの「こだわりの環境」のページでは、餌のことがくわしく書かれています。春から秋にかけては山野草を中心に露地野菜を加えた緑の餌を、冬は無加温のビニールハウスで育てた無農薬野菜を中心に、根や土がついたまま与えているそうです。暑さや寒さで鶏の体調が変わるため、季節によって餌の配合の割合や量を変えている、と店は書いています。
もとになる飼料には、牡蠣ガラや発酵米ぬか、酒かす粉末、えごまの搾りかすなどを混ぜています。小麦の「ふすま」は、神林地区の桃川農園が直営店で使うために育てて挽いた小麦のものだと、公式は紹介しています。近所の農家が持ってきてくれる大根の葉などの青菜も、鶏たちの餌になっています。
店の考え方として、冬の日本海の波しぶきが強い風に乗って山や畑に降りそそぎ、そのミネラルを含んだ春以降の山野草や土を鶏が食べる、という話も書かれています。
海の目の前の鶏舎と、放し飼いの歩み
公式サイトによると、鶏舎は海の目の前と、少し山に登ったところの2か所にあります。ひとつの鶏舎では約600羽が同じ場所で暮らし、外へ出て遊ぶのも、餌を食べるのも、巣箱に入って産むのも鶏の自由にできるようになっている、と店は説明しています。
「生産者プロフィール」によると、初代が夫婦で養鶏と園芸を始めてから「もう60年をゆうに超える」までになり、今の代表は2006年に二代目として家業の養鶏を継ぎました(公式サイトによる、2026年10月確認)。放し飼いには35年以上前から取り組んできたと、公式の「お取引を検討の方へ」のページは書いています(2026年10月確認)。
公式のトップページには、「鶏の持つチカラを引き出す」という考えと、「主役は鶏たちで、人間はそれを手助けする脇役です」という言葉が掲げられています。プロフィールには、長く養鶏を続けて分かったこととして「良い卵は健康な親鳥からしか産まれない」とあり、特定の栄養だけを強めた卵はつくらず、殻や卵黄の色を意図して変えることもしない、という店の方針が書かれています。
農場の国道7号沿いには、放し飼い鶏の卵の自動販売機があります。公式によると、海の塩害で外に置いた機械はすぐに傷んでしまうため、今は木造の小屋の中に置いているそうです。鶏舎の隣のビニールハウスでは、直営のカフェレストラン「海辺のテーブルエッグ」で使う野菜や果樹なども育てています。
卵の種類や出る時期は、季節や鶏の様子で変わります。最新の情報はお店の案内で確かめてください。
出典
- オークリッチ(公式サイト)(トピックス 2026年10月1日・10日ほか、2026年10月13日閲覧)
- 生産者プロフィール|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- こだわりの環境|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- 農場のご案内|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- お取引を検討の方へ|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- 卵の自動販売機|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- 初卵|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- 大寒卵のセット|オークリッチ(2026年10月13日閲覧)
- ㈱オークリッチ|越後村上物産会(更新日2026年4月17日、2026年10月13日閲覧)
- オークリッチ|新潟県村上市山北地区ガイド(2026年10月13日閲覧)
出典・開示
開示区分 提供なし(自主取材)
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