ホーム 見る

村上の鮭漁。三面川の居繰網漁と、大川のコド漁を見に行く秋

秋になると村上市の川には鮭が上ってきます。三面川では3艘の川舟で網を操る居繰網漁と、ウライで鮭を捕らえて人工ふ化につなぐ漁が、大川では、市が『全国的に他に類を見ない』と紹介するコド漁が行われ、見学できます。

見る 提供なし(自主取材)

仮の図です

毎年秋になると、村上市の川には鮭が上り、漁師が鮭漁を行う風景を間近に見ることができる、と市は紹介しています。今週の特集は、村上の鮭です。1本目のこの記事では、市が紹介する三面川[みおもてがわ]と大川[おおかわ]の伝統的な漁法に絞って、村上市・新潟県・村上市観光協会のページをもとにたどります。鮭が増えた仕組みは青砥武平治と種川の制の記事で、川の中の鮭の観察はイヨボヤ会館の記事で紹介しています。

三面川の居繰網漁

観光協会によると、居繰網漁[いぐりあみりょう]は江戸時代から伝わる伝統漁法で、現在では村上市街地の北側を流れる三面川だけに残っています。観光協会は、村上の秋から初冬にかけての風物詩と書いています。

市の説明では、3艘の川舟を川の流れに乗せ、ひし形に広げながら網を使います。1艘に漁師が2人ずつ乗り、先を行く1艘が網に鮭を追い、後ろの2艘では、前(下流側)の一人が櫂で舟を操り、後ろ(上流側)の漁師が水中におろしたサイ縄を握ります。川を上ってくる鮭が網にかかると、舷を叩いて呼吸を合わせ、鮭を捕る、とのことです。市は、2艘の川舟で漁を行う場合もある、とも書いています。

県のページ(2019年3月29日更新)は、網を張る2艘がハの字を描いて川を下り、3艘目の川舟が竹竿で水面を叩いて鮭を網へ追い込む、と説明しています。観光協会は、「小回し舟」という川舟で流れに乗り、網を操りながら八の字で川を下っていく、と紹介しています。舟の並びや3艘目の位置の書き方は、ページによって少しずつ違います。この記事では、どれか一つに決めずに紹介します。

ウライで鮭を捕らえ、人工ふ化へ

市によると、三面川では秋になると、川幅いっぱいに「ウライ」と呼ばれる柵が設けられ、産卵のために上ってくる鮭を一括して捕らえています。戦後に中断していたものを、昭和52年から鮭の増殖を目的に再開したものです。

ウライは鮭の行く手をさえぎり、2か所だけ開いている「落し柵」という目の細かい柵で鮭を捕らえます。そこで採卵し、人工ふ化による増殖を行っている、というのが市の説明です。居繰網漁は、このウライより下流で行われます。

県のページは、三面川にはほかに「テンカラ漁」という伝統漁法もあると紹介しています。テンカラは3本の鉤を錨のように組み合わせた針で、川を上る鮭を引っかけて獲る漁です。

大川のコド漁

山北[さんぽく]地区の大川や勝木川にも、晩秋から初冬にかけて、たくさんの鮭が群れをなして帰ってくる、と市は書いています。なかでも大川は昔から鮭漁が盛んで、漁の時期になると、鮭を待ちわびた漁師たちで川原がにぎわうそうです。

大川の鮭漁は、古くから伝わる「コド漁」で行われます。市は、この漁法を『全国的に他に類を見ない大川独特の漁法です。』と紹介しています。

市の説明では、「コド」とは、川の流れをよく考えて川底に杭を打ち、その杭に竹や杉の皮、ヨシ、柳などを取り付けた、鮭が休んだり隠れたりする箱型の装置です。コドに入ってきた鮭を「ミマド」からのぞきながら、「カキマド」に鉤[かぎ]を差し込んで引っかけるのがコド漁です。いまは、伝統的なコドを簡略にした「モッカリ」を使う漁が多い、とも書かれています。

市によると、コド漁の最盛期は10月から11月で、時期になると大川の河口付近はコドでうめつくされます。市は、鮭の習性をよく観察して利用した、先人の知恵がうかがえる貴重な漁法だ、とまとめています。

見学に出かけるときのこと

居繰網漁もコド漁も、漁の期間中は見学できると市は案内しています。期間は、掲載時点の案内で次のとおりです。

  • 三面川の居繰網漁:市のページ(2025年10月28日更新)では10月21日から11月30日までと案内されていました。観光協会は『例年10月中旬~11月末』と案内しています。場所は三面川の左岸です。
  • 大川のコド漁:市は毎年10月1日から12月31日までと案内しています。仕掛けは国道7号の岩崎交差点付近から大川の上流にかけてある、とのことです。

居繰網漁について市は、天候不良などで漁を行わなかったり、時間が前後したりする場合がある、と書いています。この記事では漁の時刻は書きません。出かける前に、市と観光協会の最新の案内で確かめてください。

鮭が帰ってくると

県のページは、鮭の頭から内臓、骨、エラまであらゆる部位の料理があり、その種類は百種類以上とも言われる、と紹介しています。観光協会も、伝統の鮭料理は100種類以上とも、と書いています。

塩引き鮭のことは塩引き鮭の記事で紹介しています。

出典

出典・開示

開示区分 提供なし(自主取材)

出典は、本文の最後の「出典」にまとめています。

村上の見どころを、ほかにも見てみませんか

BASEショップ: 準備中

← トップへ