村上の体験 第1回。木彫堆朱の箸彫り、自分の手で文様を刻む
村上木彫堆朱の基本文様を学び、木地に彫る箸彫り体験。通年・要予約で、彫りのあとそのまま持ち帰ることも、塗師に任せて製品にしてもらうこともできる。
体験する工芸 提供なし(自主取材)
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真新しい木地に、自分の手で文様を彫っていく。村上木彫堆朱の箸彫り体験は、彫りのあとそのまま持ち帰ることも、塗師に漆を任せて製品にしてもらうこともできる、と村上地域グリーン・ツーリズム協議会は案内しています。
どんな体験か
体験では、村上木彫堆朱の基本の文様を学び、木地にひとつずつ彫りを入れます。実施は村上堆朱事業協同組合。通年で受け付け、所要は約1時間から1時間半、屋内の体験です。事前の予約が必要です。人数や曜日の条件があるので、事前に会館へ問い合わせてください。
彫りが終わったあとは、作品をそのまま持ち帰る方法と、一度預けて塗師が漆を塗り、村上木彫堆朱の製品として自宅へ届けてもらう方法がある、と協議会は書いています。料金や届けの条件は変わることがあるので、この記事では書きません。掲載時点の案内です。
会場は、村上木彫堆朱会館です。観光協会によると、平成24(2012)年に開館し、市内の漆器店と組合の製品、資料を展示しています。入館は無料。休館は不定休なので、出かける前に最新の案内を確かめてください。
木地に彫ってから、漆を塗る
もともと「堆朱」は、朱色の漆を厚く塗り重ね、そこに彫刻を施すものだといわれています。対して村上木彫堆朱は、芯になる木地に彫刻を施し、そのうえに漆を塗る技法が採られています。観光協会は、江戸時代に編み出された技法で、漆の無駄が少なく、躍動感のある彫りや細かい地紋を表現できる、と紹介しています。
もう一つの特徴が「つやけし」です。鏡のように曇りなく光るつやではなく、おぼろ月のような奥深いつや。使い込むほど、手になじんだ味わいが生まれる、と観光協会は書いています。
組合の製作工程では、木地師・彫師・塗師の三分業で一つの品をつくり、すべて手作業だと説明されています。箸彫り体験は、そのなかの「彫り」に触れる入り口です。
城下町に根づいた工芸
村上での堆朱は、江戸時代中期に武家のたしなみとして始まり、藩主の奨励もあり町民にも広まった、と観光協会は伝えています。堆朱そのものの始まりは中国・唐代で、平安末期から鎌倉初期に日本に伝来したといわれています。
昭和30(1955)年に県の文化財に指定され、昭和51(1976)年には国の伝統的工芸品にも指定されました。2026年は指定から50年の節目で、観光協会は記念展の開催を報じています(展覧会はすでに終了)。
技法は、堆朱・堆黒・朱溜塗・色漆塗・金磨塗・三彩彫の六種類をまとめて村上木彫堆朱と呼ぶ、と観光協会は書いています。会館では、普段使いの器から茶道具まで、朱と黒を基調とした作品を一度に見られる、とのことです。
つづく。次回は、縄文の里・朝日であんぎん織りに触れる体験を取り上げます。
出典
出典・開示
開示区分 提供なし(自主取材)
出典は、本文の最後の「出典」にまとめています。
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