村上の食 第6回。ヤマブドウ、山あいの高根で育つ小粒の実
村上市高根の天蓋高原で昔から栽培が盛んなヤマブドウ。生食のブドウより粒が小さく酸味が強い実の特徴、手のかかる収穫、ワインやジュース、ジャムへの加工の広がりを、村上市観光協会の取材記事をもとに紹介。
食べる 提供なし(自主取材)
村上市の農林水産物を紹介する市のPR動画の一覧では、農業の品目のひとつに「ぶどう」が挙がっています。ただ、一覧だけでは、どの種類のぶどうを指すのかまでは分かりません。本稿では、村上市観光協会が2019年と2021年に公開した取材記事をもとに、市内の高根(たかね)で育つヤマブドウを紹介します。記事の内容は、どちらも取材当時のものです。
高根の天蓋高原で、昔から
観光協会の記事によると、高根は村上の市街地から車で約30分。周囲をぐるりと山に囲まれ、集落の中を高根川が流れる土地です。観光協会は、高根の天蓋高原では昔からヤマブドウの栽培が盛んだと紹介しています。
これまでは自家消費されることが多かったものの、平成21(2009)年からは、市内の施設で高根産のヤマブドウを100%使ったワインがつくられるようになった、と2021年の記事にあります。その後、お酒を飲まない人や子どもにも味わってもらおうと、ジュースやジャムも作られるようになったそうです。2019年の記事も、高根の山ブドウを使ったゼリーなどの菓子を取り上げ、山ブドウは村上で、葡萄羹(ぶどうかん)という菓子やワインなどに使われていると書いています。
小さな粒と、強い酸味
2019年の記事は、山ブドウは生食のブドウに比べて粒が小さく、強い酸味が特徴だと説明しています。2021年の記事では、施設の方が「高根のヤマブドウは山に自生しているものに近く、野性的な酸味・甘みが特徴。」と話しています。
手のかかる収穫
2021年の記事が伝えているのは、2020年9月末の、施設へヤマブドウを納めている地元の生産組合の畑の様子です。生産者とともに、施設の職員も収穫を手伝っていたそうです。ヤマブドウの木は葉が大きく、巻きひげが多いため、収穫にはかなり手がかかります。職員は「高根のヤマブドウは原種に近いためか、摘み取るのも大変です」と話しています。
収穫した実は、機械で外します。数年前までは職員が中心になって、手作業で外していたそうです。そのあと、ワインやジュースに加工されます。記事には、ワインは山形県、ジュースとジャムは長野県の事業者に製造を委託している、という注記があります(2021年の記事の時点。ここで県外と書いたのは、この注記によります)。
つづく。村上の食の連載は、次回も続きます。
出典
出典・開示
開示区分 提供なし(自主取材)
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